7日の独紙ビルトはドイツ2部デュッセルドルフについて「昇格は日本的に」の見出しで以下のように報じた。

 デュッセルドルフには7000人の日本人が暮らしている。そしてデュッセルドルフ(クラブ)は、ようやく彼らに本当のホームの気持ちをもたらしている。宇佐美貴史と原口元気のおかげでだ。

 ビルト紙がこの見出しについて宇佐美に伝えると、笑いながら「全然かまわないですよ!」と答えた。4日のザンクトパウリ戦では1ゴール1アシストの活躍で、チームを首位に戻した。

 宇佐美がゴールを決めた後、原口は覆いかぶさって喜んだ。ヘルタからレンタル移籍の原口は加入後すぐにチームを3連勝に導いた。フィンク主将は「彼らのようなウイング選手がいると守るのは難しいだろうね。僕らの日本人選手は違いをもたらしてくれる」とコメントした。

 宇佐美は自分のトップパフォーマンスにも大喜びはしていない。「次のデュイスブルク戦の方が大事」と言う。やっと日本がデュッセルドルフのグラウンドにも到着した。大前元気らが所属していたが、活躍はできず。宇佐美は「今は同時に2人の日本人がいる」と話す。

 宇佐美のターボが本当に点火したのは、友人の原口が今冬やってきてからだ。「チームメートのみんなは僕が変わったっていう。僕は前のまんまだと思うんだけど」と宇佐美。

 残念なのは2人の日本人選手は昇格後にそれぞれ正規の所属クラブに戻らなければならないことだ。