マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督(55)は、アウェーで行われた5日のクリスタルパレス戦で蹴ったボトルが相手ファンに直撃したと、6日付の英紙デーリーメール電子版が報じた。

 試合は後半ロスタイムにMFマティッチのゴールで3-2と劇的勝利した。だが、2点を先行される苦しい試合展開となっていた時に、選手のパフォーマンスにモウリーニョ監督が激高。水の入ったボトルを右足で蹴ると、ボトルは観客席に一直線。相手サポーターに直撃すると頭を抱えた同指揮官はすぐさま、両手を合わせて謝罪した。

 敵将からの謝罪にクリスタルパレスのサポーターや警備員たちは爆笑。和やかなムードになった。モウリーニョ監督は試合後に「(ボトルを蹴ったときは)いらだっていたんだ。1つはレフェリー。もう1つはただ単にフラストレーションがたまっていた。アグレッシブな試合ではなかったからね」と正直に回答した。さらに「私はこのスタジアムとサポーターが素晴らしいと言い続けてきたから、彼らは私のことが好きなのかもしれないね」と上機嫌だった。

 モウリーニョ監督は昨年のウェストハム戦でもボトルを蹴って、FA(イングランド・サッカー協会)から1試合のベンチ入り禁止を受けている。同メディアによると、今回もFAから調査される可能性があると報じた。