バルセロナに所属する元ガーナ代表MFケビンプリンス・ボアテング(30)の神対応が大きな話題になっている。

11日付の伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトによると、セリエAの「ファンタカルチョ」という人気ゲームでイタリア人男性のレナートさんがボアテングを購入したところ、サッスオロ移籍からわずか半年で、バルセロナへレンタル移籍してしまった。

「ファンタカルチョ」は実際のお金でセリエA所属の選手を購入してオリジナルチームをつくるというバーチャルゲームだが、このリアルな移籍によってボアテングを使えなくなり、購入代金が無駄になった。レナートさんは怒りのあまり、本人のツイッターに抗議のメッセージを送りつけ「お金を返して」と訴えたところ、思いがけず連絡が返ってきた。

損失額と口座を聞かれて回答したところ、本当にお金が振り込まれたという。あまりの神対応に驚いたレナートさんは、気持ちを整理し、振り込まれたお金を地元の障がい者団体に寄付することを表明した。

レナートさんは今回のボアテングの行動にいたく感動し、感謝を伝えるため、バルセロナへ出向くことを決意したという。「ボアテングは人間的に素晴らしい人だ。直接本人に会ってお礼を言いたい」と話している。(波平千種通信員)