バイエルン・ミュンヘンのウリ・ヘーネス会長(67)が来季の巻き返しに大型補強に乗り出すと、19日付ビルト紙が報じた。

今季はリーグとカップ戦で優勝に向けていい位置につけているBミュンヘンだが、欧州CLではベスト16でリバープールに力負け。ヘーネス会長は「今、我々はチームの若返りを図っている。Bミュンヘンで過去最大の投資プログラムとなる」とコメントした。すでに来季への補強として、シュツットガルトからフランス代表DFベンヤミン・パバルトを3500万ユーロ(約43億7500万円)で獲得している。

フランスTVのBeINスポーツフランスは、リールでプレーするコートジボワール代表の右サイドバック、ニコラス・ペレの獲得に8000万ユーロのオファーを出したと報じた。さらにチェルシーでプレーするイングランド代表FWカルム・フドンオドイ獲得に向けて3500万ユーロ、そしてAマドリードのフランス代表DFルーカス・エルナンデス獲得に8000万ユーロを準備しているという。Rマドリードからレンタル移籍中のMFハメス・ロドリゲスの完全獲得に関しては未定だが、いずれにしても総額で実に2億ユーロ(約250億円)以上の動きになる。Bミュンヘンにとって過去最大の補強はフランス代表コランタン・トリッソらを獲得した17-18シーズンの1億1600万ユーロとなっている。

もちろん、補強がそのまま成功を保証するわけではない。ヘーネス会長も「お金がサッカー界を支配している流れがあるが、ビックタイトルのために決定的に必要なのはピッチ上で見せる選手のプレーだ」と語っていた。どんな布陣で来季に挑むのか。ベストな解決策を首脳陣は探し求めている。

(中野吉之伴通信員)