オーストリア代表DFマルティン・ヒンターエッガー(26)は期限付き移籍でフランクフルトでプレーしているが、本来の所属クラブであるアウクスブルクと、もめていると19日付ビルト紙が報じた。

レンタル期間は今季終了までで、アウクスブルクとの契約は21年まで残っている。だが、18日に取材を受け「監督が残るなら(アウクスブルク)復帰はない」と明言していた。

アウクスブルクのマヌエル・バウム監督は「今でも彼がそうしたことを口にするのを残念に思う。ただ、今はこのチームの選手ではないから多く受け止めたりはしない。基本的にいつでも監督にあう選手と、そうでない選手がいる」と反論した。

一方で現在プレーするフランクフルトのアディ・ヒュッター監督とはまったく問題がない。ザルツブルク時代からよく知る間柄で、「どちらかというと監督との関係に関して僕は繊細なタイプ。監督が僕のことを理解してコントロールの仕方をわかってくれたら、トップDFを手にすることになる」とヒンターエッガーは語っていた。確かにフランクフルト移籍後のヒンターエッガーは素晴らしいプレーを見せている。

完全移籍が可能になるかどうかはまだわからない。移籍金は1000~1200万ユーロ(約12億5000~15億円)が推定されるが、フランクフルトにとって過去最高の移籍金はセバスティアン・アレアの700万ユーロ(約8億7500万円)。

フランクフルトの代表取締役フレディ・ボビッチはヨーロッパのトップクラブが興味を示しているルカ・ヨビッチやアンテ・レビッチを高額で移籍させることができた場合、あるいは欧州リーグや欧州チャンピオンズリーグ出場で十分な資金を手にした場合に獲得に動くとみられている。

(中野吉之伴通信員)