FW原口元気、浅野拓磨が所属するハノーバーはホームでシャルケに0-1で敗れた。原口はフル出場、ベンチスタートの浅野は後半30分から出場した。

無得点に終わった原口は「後半に関しては最近の中で一番良いゲームができてたかなと思うので、もったいないというか、決めきれない力のなさというか」と攻め込みながらも得点を奪えなかった展開を悔やんだ。

後半開始からは右サイドバックを務めるなど、試合の中でのポジション変更もあった。前を向いて積極的にクロスを入れるなど、チームの攻撃のアクセントとなる動きを繰り返した。「あそこからゲームを作れていたし、ムスリヤが入ってからはサイドチェンジも来るようになった。そういう意味では今までにないくらいボールにも触れていたので、だからこそポイント(得点)は欲しかった」。

一方、後半途中出場で3試合ぶりにピッチに立った浅野は「チャンスがめぐってきたっていうのは僕にとっては、ひとつ大きなこと。そのチャンスをモノにするには、ゴールという結果しか今日はなかった。ボールを持ったら積極的に仕掛けようというのは意識して入りました」と振り返った。

右サイドでは原口との縦関係の中で攻撃を組み立てることも多かった。浅野は「元気くんがボールを持ったら、やっぱり(パスが)出てくるので。今日は自分もその分、動かないとなと思いましたし、そこはやりやすさというか。お互いがお互いのプレーを信頼できているのかなと思います」と話した。

地元紙では、浅野のハノーバーへの完全移籍について、同クラブ幹部が認めたという報道も出た。そのことについては「ハノーバーへ来た時点でそういう話は知っていました。そこを目標にしていたわけではないですけど、今の状況でそこが境目っていう条件になってしまっているのは、僕個人の今の実力かなと思う。でも、そこは僕自身、全然気にしてなくて。やれることをやって、自分の未来がどうなるかなんて、なってみてから頑張るしかないので。今はこのチームでやれることしか考えてないですね」と話すにとどめた。

チームは現在、最下位の18位に沈んでいる。残留できる16位のシュツットガルトとは勝ち点6差となった。残り7試合での残留へ向け「最下位のチームなので、恐れるものは何もないですし、そこは逆に割り切ってチーム全体がプレーしていかないといけない。あとは攻撃陣の得点力が一番の課題。毎試合失点しているというのも課題ですけど、そこを補うためにも、前の選手がもっともっと頑張らないといけない。その1人である自分がチームを救うために、ゴールという形でチームのために戦わないといけない」と気を引き締めていた。