プレミアリーグの移籍市場閉鎖が8月8日18時に迫る中、マンチェスターU所属のフランス代表MFポール・ポグバ(26)の周囲が非常に慌ただしくなっている。そんな中、6日付のスペイン紙アスはポグバの代理人ミノ・ライオラ氏がレアル・マドリードにプレッシャーをかけるためにユベントスを利用すると報じている。

レアル・マドリードはジダン監督の希望により、以前からポグバの獲得を目指しているが、マンチェスターUの希望する1億7000万ユーロ(約215億5000万円)という非常に高額な移籍金を支払うつもりはなく、交渉は進展していない。

また現在、ポグバを獲得できなかった場合のプランBとして、アヤックスでプレーするオランダ代表MFファンデベークという名前が挙がっているが、これはあくまでクラブが選んだオプションであり、ジダンの好みではないとのことだ。

そんな中、ユベントスと歴史的に結びつきの深いイタリア紙トゥット・スポルトは5日、ユベントスがポグバを獲得するためにディバラ、マチュイディ、マンジュキッチの3選手のトレードを含めたオファーを出したと報じた。

その一方で、スペイン紙アスがライオラ氏の関係者から入手した情報によれば、このオファー内容はディバラ、マチュイディのトレードプラス4000万ユーロ(約50億円)という若干異なるものであるという。また、その金額は5000万ユーロ(約62億5000万円)に達する可能性もあるという。

そしてもう1年マンチェスターUでプレーする気のないポグバはレアルでのプレーを第一希望に掲げているものの、移籍が実現できない場合、素晴らしい関係にある古巣ユベントスに戻るのも悪いことではないと考えているという。

そんな状況の中、ライオラ氏はユベントスからのこの魅力的なオファーを生かし、金銭面で動きが鈍くなっているレアルにプレッシャーをかけようとしているとのことだ。

しかし、いずれにしても移籍市場が終了するとプレミアリーグのクラブは選手を手放すことはできても獲得することはできなくなる。デッドラインはあと2日とみられており、ポグバ獲得は非常に難しいミッションと言わざるを得ないだろう。

(高橋智行通信員)