日本代表MF香川真司(30)が、ドイツ1部ドルトムントからスペイン2部サラゴサに移籍することが9日、発表された。

前日8日に現地へ入り、この日の正式契約後に白青のユニホームに袖を通して親指を立てた。クラブ関係者によると2年契約の完全移籍。近日中に本拠ラ・ロマレダで会見する。マンチェスターUなどビッグクラブを渡り歩いた男が欧州では初めて2部リーグでプレーする。

昨年11月、本紙インタビューで「夢」「最終目的地」と打ち明けたスペイン挑戦を果たすため、2部でも同国を最優先。昨冬はかなわずトルコ1部ベシクタシュへ期限付き移籍したが、今夏は他国の複数1部クラブから打診があった中、迷いなくスペインを選んだ。C大阪時代の09年にも自身の獲得に動いていた古豪のサラゴサを新天地とした。

スペイン紙マルカによると、6日にサラゴサのビクトル・フェルナンデス監督が「インパクトある選手が来る」と発言。それが香川だった。15-16年に在籍したMF長谷川(現名古屋)に続く2人目の日本人。今季はデポルティボMF柴崎とマラガFW岡崎に続き、日本代表3人が2部に所属する。(高橋智行通信員)

◆レアル・サラゴサ 1932年創立。以来、大半のシーズンを1部で過ごしていたが、13-14年以降は6季連続で2部に所属。1部優勝の経験はないものの、スペイン国王杯を6度優勝、95年には欧州カップウィナーズ杯を制している。本拠地はアラゴン州サラゴサ。チームカラーは白と青。監督はビクトル・フェルナンデス氏。