レアル・マドリードのトップチームは人員を整理する必要があるとスペイン紙アスが10日に伝えている。セルタとのリーグ戦開幕(17日)までちょうど1週間に迫る中、いまだに多くの選手が在籍しているためだ。

クラブは9日、トップチーム選手の9月2日までの暫定の背番号を公式サイトで発表したが、そこにはジダン監督の構想外選手も含む27人もの選手が掲載されていた。その中でロドリゴ、ビニシウスの背番号はそれぞれ、トップチーム登録選手外(トップチーム登録選手の背番号は25番まで)の27番、28番だったため、正式にはカスティージャ(Bチーム)登録になると見られている。

一方、久保建英の名前はそこに載っていなかった。現時点でBチームのカスティージャの選手になっているが、スペイン1部バリャドリードへの期限付き移籍の報道も出ている。しかしそのままレアルに残留した場合、26番以上の背番号をつけてトップチームの試合に出場できるチャンスがある。実際、プレシーズン中は背番号26をつけてプレーしていた。

トップチームメンバーを人員整理するにあたり、ジダン監督の戦力に入っていないベール、ハメス・ロドリゲス、マリアノの3選手の他、GK陣からケイラー・ナバスとルニンのどちらかに退団の可能性があると予想されている。

一方、クラブは手薄となっているMFを1人獲得することを目指しているが、8日にプレミアリーグの移籍市場が閉鎖したことにより、マンチェスターUのフランス代表ポグバ獲得の可能性はほぼなくなった。そのため、アヤックスに所属するファンデベークが中盤強化の最有力候補になっている。さらにここに来てパリサンジェルマンでプレーするブラジル代表ネイマールの獲得話も急浮上している。

ジダン監督の構想外の3選手がそろって退団した場合、トップチームメンバーは24選手となり、GKが1人抜けた場合は23選手となる。そしてファンデベーク、ネイマールが加わった場合は25選手となる。

ジダンはこれまでRマドリード監督に就任してから、一度もメンバーが24人を超えたことがないため、かつてない大所帯でリーグ開幕戦を迎えることになるかもしれない。

しかしスペインの移籍市場閉鎖の9月2日までは3週間あるため、ジダンには人員整理する猶予がまだ残されている。

(高橋智行通信員)