オーストラリアAリーグの強豪メルボルン・ビクトリーを退団し、所属先未定の本田圭佑(33)が30日、ツイッターで「明日からフィテッセの練習に参加する」と、いきなりつぶやいた。

フィテッセは今季ここまでオランダ1部リーグで4位と好調。本田のCSKAモスクワ在籍時の監督で、本田の良さを知り尽くすロシア人のレオニード・スルツキー監督が率いている。

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ここまで所属なしで、去就が注目される本田は、練習参加という形でフィテッセに合流する。

詳細は不明だが、現状、立場は練習生か。ワールドカップ(W杯)に日本代表として3度出場し、3大会連続でゴール&アシストを記録し、名門ACミランで10番を背負った実力者にしては、厳しい待遇にも感じる。

ただ、練習参加が、本田の公言する大目標、20年東京五輪に年齢制限外のオーバーエージ枠で出場&金メダルへの、本格的な出発点になる可能性はあるだろう。

本田は約1カ月前、9月末にマンチェスター・ユナイテッドやACミランに逆プロポーズともとれるツイート。異例の行動で驚かせた。ただ、日刊スポーツの取材に「またビッククラブに行きたがっていると捉えられているかもしれないけど、今はもう、そうじゃない。過去に散々、ビッグクラブ、ビッグクラブと言ってきたから、そう思われているかもしれないけど」とヒントを口にしていた。

フィテッセは中堅クラブ。オランダ1部で開幕から4位と好調だが、ここにきてオランダ代表歴もある、チームの中心選手、MFリーシェドリー・バズールがチーム内で他の選手と大げんかし、一時的にチームから追放されたことが報じられるなど、想定外の事態も起きているようだ。

ここまで予想外ともいえる好調さで、上位につけているが、首位のアヤックスや堂安律のPSVと比較すると、当然のように選手層に課題はある。切り札として、指揮官と4年半もCSKAモスクワでともにプレーし、絶対的な信頼を寄せられてきた本田は、互いにやり方、プレースタイルを熟知しており、即戦力となり得る。何より、オランダリーグの経験もある。

欧州で、リーグ戦のまっただ中のクラブが、いくら選手と監督が旧知の間柄だといえ、所属のない選手のコンディション調整だけのために、実績ある選手を練習に受け入れることは、あまりない。このまま白羽の矢が立つ可能性はあるだろう。

もっとも本田は、サッカー人生で1度も自らを“安売り”したことはない。チームが決まらない、いや、オファーはあったが決めない理由を「もちろん、東京オリンピックのため。行きたいと思っているチームに行きたいから」と話していた。

本田はフィテッセの眼鏡にかない、フィテッセも本田の納得するクラブであるのか-。所属先がなく、フリーの立場で、移籍ウインドーは閉じているが、フリー選手の獲得に大きな障害はないとみられ“切り札”にもなり得る。練習参加、その後の動向が注目される。【八反誠】