負傷によりここ1カ月試合に出場していないウェールズ代表FWガレス・ベイル(30)について、レアル・マドリードが改めて放出を考えているとスペイン紙アスが5日に報じている。

同紙によると、Rマドリードはベイルのここ数カ月の振る舞いに嫌気がさしている一方、ベイル自身もできるだけ早くクラブを退団したがっているとのこと。

クラブはシーズンの終わりにベイルへのオファーについて話を聞くだけでなく、魅力的なオファーが届いた場合、今冬の移籍市場での移籍もあるという。

このような状況に達した理由として、まずベイルとジダンの関係性が悪化していることが挙げられている。10月1日にサンティアゴ・ベルナベウで行われたチャンピオンズリーグのクラブ・ブルージュ戦。ほとんど全ての試合に出場し、医師から故障の危険性を指摘されたベイルを招集外にした。不満を抱えたベイルは、その後、チームメートのルカ・モドリッチ擁するクロアチアと対戦した代表戦で負傷。現在まで試合に出場できていない。

さらにRマドリードは来週から始まる代表ウイークにベイルが参加することも嫌っている。ウェールズ代表にとっては来夏の欧州選手権に向けての予選の重要な試合を迎えるため、チームのエースであるベイルは必要不可欠な選手。その一方、クラブはまだ完治していないベイルが無理に出場しけがが再発することを恐れている。

またベイルが先週、負傷している中、クラブの許可をもらってロンドンに行き、代理人と会ったこと、そしてスタンド観戦したレガネス戦やベティス戦で試合終了前にスタジアムを立ち去ったことも不快に感じている。

Rマドリードはこのようなベイルの行動について、嫌気がさしているため、放出という考えに至ったとのことだ。

(高橋智行通信員)