マジョルカのMF久保建英(18)がレバンテ戦で3試合連続の先発出場した。同点弾を演出するなど光るプレーを見せた。試合は敗れ、敵地で6連敗となった。

久保は左サイドハーフに入った。5分、右サイドからの低いクロスをゴール前に入り込んで合わせたが、DFに阻まれた。

後半7分に先制点を許したマジョルカ。13分、相手のクリアミスを拾った味方のパスを受けた久保がペナルティーエリア前からシュートを打つが、GKの正面を突いた。「いつもはファーに飛んでいますが、ちょっと思った通りにインパクトできずに正面という形になってしまって…。でもあそこでリズムをつかめたかと思います」と振り返った。

同点弾は20分、ペナルティーエリア右側でボールをキープした久保が好タイミングで縦パスを出すと、オーバーラップしたサストレがゴールライン間際から中へ。ゴール前に走り込んだFWダニ・ロドリゲスがたたき込んだ。

しかし28分、約25メートルの位置からミドルシュートを決められ再びリードを許す。終盤は退場者を出したレバンテに対し、後半ロスタイムには久保がボレーシュートもGKのファインセーブにあう。「結構いいミートはできたと思いますが、結局、相手に触られた」と淡々と振り返った。また久保のスルーパスを左で受けたアブドンのシュートはクロスバーをたたいた。追い詰めたものの、追加点が遠かった。

敗れたものの、リーグ初得点を決めた前節に続き存在感を放った久保。「結果を求めてやっている身ですし、チームも結果を必要だと思うので。そういう意味では前めの選手がしっかりチームに貢献していかなければいけないのではないかと思います」と、攻撃陣の1人として責任感を口にした。

直近で活動した東京オリンピック(五輪)世代のU-22(22歳以下)日本代表でも左よりの位置でプレーした。左利きということもあり右サイドでより強さが出るが「出られればどこでもいいです。左から中に仕掛けて、というのは足りなかったと思いますが、とりあえず出られて良かった」と話した。

代表戦から戻ってすぐのフル出場。加入後はベンチを温める時間も少なくなかったが、着実にプレー時間を増やしている。「結果を残すことで信頼度も上がってきていると思いますし、見方も変わってくるのかなと思います」と、今後も結果へこだわる姿勢を見せた。(高橋智行通信員)