MF南野拓実が欧州CL通算2得点目を挙げ、ザルツブルク(オーストリア)がFW伊東純也が所属するゲンク(ベルギー)に4-1で快勝し、決勝トーナメント自力進出へ望みをつないだ。

5試合連続で先発した南野は前半43分、相手右サイドで先発していた伊東と相手陣で交錯。伊東が南野の左足を蹴ったとしてファウルとなり、好位置でのFKを獲得した。これをMFソボスライが右足で狙い壁にはね返されたボールを再び左足シュート。GK正面となったが、GKが両手ではじき落としたところへ素早く詰めたFWダカが押し込み、ザルツブルクが先制に成功した。

直後の同45分には自陣左サイドで伊東のパスをカットしたカウンターからDFウルマーがドリブルで駆け上がり、クロス。これは相手にはじかれたがこぼれ球を拾ったMFムウェプが、ペナルティーエリア右へ開いてフリーとなった南野へラストパス。南野は右足トラップで前を向くと右足を一閃(いっせん)。ボールは相手DF2人の間を抜けファーのサイドネットを揺らし、10月1日リバプール戦以来の2得点目となった。

後半24分にも伊東のパスミスを奪ったカウンターから南野が左サイドをドリブルで駆け上がりスペースへボールを出すと、走り込んだFWハーランドがクロス。これにFWファン・ヒチャンが走り込んで3点目を奪った。

後半40分にこぼれ球をFWサマッタに押し込まれたが、同42分にハーランドが5試合連続弾を決めて突き放した。

南野は後半44分に退いた。ザルツブルクMF奥川雅也は同35分から出場。伊東は同34分に退いた。

ザルツブルクは勝ち点7で3位だが、最終戦のホームでのリバプール(イングランド)戦へ自力突破の可能性を残した。すでに敗退が決まっていたゲンクは勝ち点1で3位の可能性も消えた。