日本代表MF久保建英(18)が所属するマジョルカは、今冬の移籍市場で戦力の上積みを目指していると、地元紙ウルティマ・オラ電子版が10日に報じている。

リーグ戦で降格圏内の18位と苦しんでいるチームは、左サイドバック(SB)とMFの補強を目指しているという。候補にランス(フランス)でプレーするフランス人左SBハッサン・カマラ(25)と、ローマに所属するイタリア人MFミルコ・アントヌッチ(20)の2人が挙がっていると報じている。

左サイドバックは今シーズン、マジョルカで問題になっているポジションのひとつで、今冬の移籍市場での解決を目指している。これまでアグベニェヌ、ババ・ラフマン、フラン・ガメスがプレーしてきたが、どの選手も満足なパフォーマンスを披露することはできていない。そのため、同選手の獲得にマジョルカが最初に掲示した300万ユーロ(約3億6000万円)のオファーを出したが、ランスは拒否。交渉が難航している。

一方で左サイドでプレーするローマの下部組織出身のアントヌッチは今季、あまり出場機会に恵まれていないため、マジョルカが期限付き移籍のオファーを出したという。しかし、レッドスター(セルビア)やギマラインス(ポルトガル)という国外クラブ、サンプドリア、パルマ、クロトーネ、クレモネーゼのイタリア勢も獲得に興味を示していると言われている。

スペインでの経験のある選手を求めるモレノ監督にとって、カマラとアントヌッチは最優先で欲しい選手たちではないとのこと。しかし、冬の移籍市場は夏に比べて選択肢が少ないため、妥協案であるとも見られている。

(高橋智行通信員)