レアル・マドリードは21日、1995~2000年に会長を務めたロレンソ・サンス氏が死去したことを発表した。76歳だった。死因については発表しなかったが、同氏は新型コロナウイルスに感染していた。

スペイン紙マルカによると、同氏は発熱で体調を崩し、17日から入院し、新型コロナウイルスに感染していたことが発覚。集中治療室(ICU)で治療を受けていたが、21日に亡くなったと伝えた。クラブは「会長を務めたサンスの死に深い悲しみを表します」と声明を発表した。

同氏は会長時代に、ロベルトカルロス(ブラジル)やセードルフ(オランダ)らスター選手を補強して、32年ぶりの欧州CL制覇に導くなど手腕を発揮。欧州CL2度、インターコンチネンタルカップ1度、リーグ戦1度、スペイン・スーパー杯1度と、多くのタイトルをもたらした。

サンス氏が会長時代にトップデビューを飾った元スペイン代表GKカシリャス氏は自身のツイッターで「彼の功績を忘れることはしないし、今後も語り継いでいく」と哀悼の意を表した。同FWラウル氏も「安らかに。あなたのことは決して忘れない」と追悼のメッセージを送った。