バルセロナは26日、選手らの給与削減の実施を決定したことを公式サイトで発表した。同日に理事会を開き、新型コロナウイルスによる経済的影響を最小限に抑えるためだという。

声明によると、スペイン政府が新型コロナウイルスの影響により3月14日に緊急事態宣言を発令した後、クラブはスポーツ面を含む全活動を停止しているため、経済的影響を考慮した。

採択された措置の中でとりわけ際立つのは、新型コロナウイルスの影響で労働日が短縮されていることにより給与削減を実施すること。クラブは活動を一刻も早く再開することを唯一の目標に掲げつつ、正式な労働規則に従い、一定のパーセンテージで給与削減を実施することを決定している。これはサッカーを含むプロスポーツ部門だけでなく、クラブに関わる全員が対象となっており、カタルーニャ州労働省を通じて手続きが行われることになる。

また、クラブはその他にもさまざまな取り組みを行っている。それは、クラブ施設のカタルーニャ州保健局への提供、新型コロナウイルスの感染拡大の危険がある間、80歳以上のクラブ全会員と積極的に連絡を取るサポートプログラムの作成、病院と協力してバルサTVやSNSなどを通じ、「#家にいよう」というメッセージを強く伝えるキャンペーン開始などである。

クラブは最後に、新型コロナウイルスに苦しむ全ての人々への完全なサポートを改めて表明するとともに、全ての医療従事者に感謝を伝え、声明を締めくくっていた。(高橋智行通信員)