レアル・マドリードのBチーム、カスティージャに所属するスペイン人MFセサル・ヘラベルト(19)に欧州のさまざまなビッグクラブが興味を示しているとスペイン紙アス電子版が3日に伝えている。ヘラベルトはカスティージャの中でも特に注目を受けている将来性豊かな選手の1人であり、クラブとの契約は21年6月までとなっている。

そうした状況の中、リヨンはフベニール(高校生年代カテゴリー)でプレーしていた2年前からその動向を追っていった。実際にオファーを出したこともあったが、断られている。しかし、ヘラベルトを狙うのはリヨンだけではない。アーセナルもRマドリードと契約を延長するかどうか、様子をうかがっている。アルテタ監督はヘラベルトがUEFAユースリーグでチェルシーやトットナムと対戦した際にそのプレーを追っていたという。ドルトムントも興味を示している。ヘラベルトが同ユースリーグでドルトムント戦に出場した時にそのプレーにほれ込み、それ以降動向を追っている。

ヘラベルトはRマドリードの伝説的選手だったラウルが監督を務めるカスティージャで必要不可欠な選手になっている。さらに17歳の時、トップチームを指揮していたロペテギ監督に、所属していたフベニールA(U-19)の中から唯一、夏のプレシーズン参加の声がかけられるほどの逸材であるが、その直前に前十字靱帯(じんたい)を断裂し、実現しなかった。現在、U-19スペイン代表で絶対的なレギュラーであり、U-21スペイン代表デビューも視野に入っている。(高橋智行通信員)