イングランド・プレミアリーグのリバプールのレジェンドで、2度チームを指揮したケニー・ダルグリッシュ元監督(69)が新型コロナウイルスに感染した。

10日の英デーリー・メール紙が報じたもので、8日から入院中。当初は抗生物質の静脈内投与を必要とする感染症の治療のため病院に足を運んだ際、検査を受けて陽性が判明した。ダルグリッシュ元監督の家族によると症状はなく、危機的状況ではないという。

元監督下のリバプールでプレーした元イングランド代表MFスティーブン・ジェラード氏(39=現スコットランド・プレミアリーグ・レンジャーズ監督)は「キング(ダルグリッシュ元監督の愛称)はすぐに元気になる」と激励コメントを出した。

ダルグリッシュ元監督は現役時の70~80年代にセルティックとリバプールで活躍し、イングランドとスコットランドの両リーグで100得点を挙げた最初の選手となった。特にリバプールでは515試合に出場して172得点を挙げ、スコットランド代表でも102試合に出場30得点をマークした。監督として85~91年、11~12年と2度リバプールを指揮。85-86シーズンではクラブ初のリーグ、FA杯の2冠獲得を成し遂げた。17年には本拠地アンフィールドのセネタリースタンドが「ケニー・ダルグリッシュ・スタンド」と改称されるなどクラブへの貢献度の高さを評価されている。