中国1部リーグの天津天海は12日、財政難で破産し、解散すると発表した。

2019年1月に当時の会長がいわゆるマルチ商法の疑いで逮捕され、その後の経営が悪化していた。

2006年に設立された天津天海は、2016年に元イタリア代表DFのカンナバロ氏を監督に招き、2部リーグ優勝。1部昇格1年目の2017年にはベルギー代表MFウィツェル、ブラジル代表MFパトを2000万ドル(約21億円)で獲得し、リーグ3位と躍進した。

2018年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)では初出場ながら8強に進出。準々決勝の鹿島アントラーズ戦で2戦合計0-5で敗れた。昨季は16チーム中14位で何とか1部残留を決めていた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で2月22日に開幕する予定だった今季の1部リーグは無期限で延期中。昨季15位で今季から2部に降格することになっていた元イタリア代表MFドナドーニ氏が率いる深センが1部にとどまる予定になっている。