スペインリーグのマジョルカでプレーする日本代表MF久保建英(19)が、30日(日本時間7月1日)のリーグ第33節ホームのセルタ戦で2アシストの大活躍。5-1での快勝に大きく貢献した。前半13分にPKで先制した後の27分、左サイドからのパスで追加点を演出。続く40分に今度は右サイドからマイナス気味に出し、3点目につなげた。

4-1となった後半15分にもだめ押し点につながるラストパス。後半38分までプレーし、2アシストを含むPK以外の全4ゴールに絡んだ。試合後は自身のインスタグラムを更新し、仲間と抱き合う写真とともにスペイン語で「我々は勝利に値する」と喜びをつづった。新型コロナウイルスによるリーグ中断明けからここまで5試合2得点で未勝利だったチームを、久々の快勝に導いた。

スペインメディアも活躍に注目。大手紙「アス」は、19歳26日での1試合2アシストは21世紀以降の同リーグで最年少というデータを紹介しながら「数字以上に影響力が素晴らしかった」と高評価。ボール奪取数も5回と攻守で際立っていたことを強調した。

チームは降格圏の18位で、ホームに迎えた17位セルタから勝ち点3を手にすることがノルマだった。これでセルタとの勝ち点差は5。負ければ絶望となっていた1部残留へわずかながら望みをつないだ。次節は現在リーグ11戦無敗の3位アトレティコ・マドリード。残り5節で負けられない戦いが続く中、強豪を相手に再び久保の底力が問われる。

○…マジョルカで存在感を増し続ける久保の去就について、スペイン現地メディアでも注目が集まっている。今季までの期限付き移籍となっている久保の今後について、アス紙はこの日までにACミラン、ドルトムント、パリ・サンジェルマンといった各国の強豪クラブが獲得に名乗りを上げていると報じた。一方で所属元であるレアル・マドリードは、来季のプレー場所として国内のレアル・ソシエダを上げていると、伝えている。