バレンシアの韓国代表MF李康仁(イ・ガンイン=19)が出場機会の少なさを理由に、今季終了後に退団を決意したとスペイン紙アスが9日に報じた。

同紙によると、李はこれまで指導されたトップチームの3人の監督(マルセリーノ、セラデス、ボロ)の誰にも信頼されてないと考えているため、出場時間を求めて移籍を望んでいるという。

実際、李の今季の公式戦成績は21試合2得点となっているが、スタメン出場が少なく、プレー時間はわずか596分間。その内訳はリーグ戦14試合(先発3試合)、欧州チャンピオンズリーグ5試合(先発1試合)、3部リーグのチーム相手のスペイン国王杯2試合(先発2試合)となっている。

その間、ホームで行われた昨年9月のヘタフェ戦と、今月7日のバリャドリード戦で得点を記録した。一方、アウェーのアトレティコ・マドリード戦とレアル・マドリード戦でレッドカードをもらっている。

アス紙は今季終了後、李がクラブオーナーのピーター・リム氏とアニル・マーシー会長に、他クラブでの新たなチャンスを求めて退団を申し入れると伝えている。

バレンシアとの契約は2022年6月30日まで残り、契約解除金は8000万ユーロ(約96億円)に設定されているが、スペイン1部クラブからのオファーが多数あるため、今夏、何らかの動きがあると推測される。(高橋智行通信員)