レアル・マドリードのブラジル代表FWビニシウス(19)が9日、新型コロナウイルスの再検査を受け、結果が陰性だったことをスペイン各紙が同日に報じている。

ビニシウスはアラベス戦に向け、試合2日前にラ・リーガ(スペインリーグ)の実施する新型コロナウイルス検査を受けたものの、何らかの理由により検査がうまくいかなかった。そのため試合前日の9日午前に再検査を受け、その日の午後に陰性であることが明らかになった。

ジダンはアラベス戦前日の記者会見で、この結果を知る前にビニシウスの状況について問われ、「陽性ではなく検査がうまくいかなかったんだ。エラーが起こることがあるし、陽性か陰性かがうまく出ないこともある」と説明し、ビニシウスが決して新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したわけではないことを強調していた。

この結果を受け、ビニシウスは9日夜に発表されたアラベス戦の招集メンバー22人の中に問題なく選ばれている。またこのメンバーには前節ビルバオ戦をけがで欠場したバランとアザールも含まれている。

一方、ナチョとマルセロがけが、セルヒオラモスとカルバハルが出場停止、ヨビッチが新型コロナウイルス検査で陽性反応を示した友人と接触したことによる自宅隔離、ハメス・ロドリゲスが監督判断で招集外になっている。

リーグ戦再開後の7試合全てに勝利し首位をキープするRマドリードは10日、ホームで行われるリーグ第35節で5連敗中の17位アラベスと対戦する。すでに今節を戦い終えている2位バルセロナとの勝ち点差は暫定で1となっている。(高橋智行通信員)