マジョルカは16日(日本時間17日)、ホームで開催されるスペイン1部リーグ第37節でグラナダと対戦する。試合当日のスペイン各紙は日本代表MF久保建英(19)が13試合連続で先発出場すると予想した。

マジョルカは前節、アウェーで強豪セビリア相手に0-2で敗れた。タイトな日程の中、ほぼ休みなくプレーしながらもチームを引っ張り続けてきた久保は精彩を欠いていた。

スペイン紙アスはグラナダ戦に向け、「マジョルカは生き続けるために勝利し、セルタもしくはアラベスがつまずくのを待たなければならない」と伝えた。スタメンにセビリア戦をけがで欠場したバリエントとアグベニェヌが復帰する一方、中盤から前線にかけては3試合連続で同じでメンバーとなっている。

システムは4-2-3-1で、GKはマノーロ・レイナ、DFはポソ、バリエント、ライージョ、アグベニェヌ。そしてイドリス・ババとサルバ・セビージャがダブルボランチを形成し、久保が定位置の右サイドハーフに入り、ダニ・ロドリゲスがトップ下、クチョ・エルナンデスが左サイドハーフ、ブディミールが1トップでプレーすると見ている。

スペイン紙マルカの予想はアス紙と1カ所異なり、左サイドバックにセドラルが入ると予想した。システムは4-4-2で久保のポジションは右サイドハーフとなっている。

ビセンテ・モレノ監督は試合前日の記者会見でグラナダ戦に向け、「我々は明日、勝つ必要がある。他のチームの状況次第で最後のチャンスを得られる可能性があるので、残留に向けて全力でしがみつくつもりだ。我々は今季重要な選手を何人も補強した素晴らしいチームと対戦することになる」と意気込みを語っていた。

ビセンテ・モレノ監督は試合前日に招集メンバーを発表しなかったが、クトリス、ペドラサの2選手がけが、フラン・ガメスが出場停止で招集外になる予定である。またマノーロ・レイナ、サストレ、フェバスの3選手はグラナダ戦でイエローカードをもらった場合、最終節オサスナ戦で出場停止になる。

久保は今シーズンここまで、リーグ戦33試合(先発22試合)、2188分間出場し、4得点4アシストを記録している。

マジョルカのリーグ戦通算成績は36試合9勝5分け22敗の勝ち点32で降格圏内の19位。残留圏内の17位アラベスとの勝ち点差は4となっており、残り2節で非常に厳しい状況にある。

グラナダは現在10位につけ、来季の欧州リーグ出場権獲得の可能性が若干残されている。アウェーではここ6試合負けなし(3勝3分け)の2連勝中と好調を維持し、前節ホームで行われた首位レアル・マドリード戦では後半に追い上げ、あと1歩で引き分けに持ち込めるところだった(結果は1-2の敗北)。

ホーム2連勝中のマジョルカは今節、グラナダに勝利した後、残留争いのライバルである16位セルタ、17位アラベス、18位レガネスの結果を確認する必要がある。もしセルタとアラベスがそろって勝利した場合、マジョルカの2部降格が決定する。

今年1月にアウェーで行われたグラナダとの前半戦の対決で、久保がフル出場したが、チームは0-1で敗れていた。

(高橋智行通信員)