リバプールのユルゲン・クロップ監督(53)が、今季2度目の先発出場となったFW南野拓実(25)のプレー内容を高く評価した。3トップの左で起用し、後半19分に途中交代するまで64分間プレーした南野に対し「私は今日のゲームが好きだ。彼は本当に活発な動きで、我々がしてほしいことを正確に遂行した」と合格点を出した。

1月の移籍後からリーグ戦10試合目の出場だった。今季無得点で終了したものの、この日は前半28分にペナルティーエリア手前左から右足で強烈なシュートを放った。前半ロスタイムにもエリア手間左から果敢にシュートし、相手ゴールを脅かした。相手GKに阻まれたが、クロップ監督は「彼は今日再び2度、ゴールに近づいた」と惜しいシーンを振り返った。

さらに「タキ(南野)は完璧な考え方を持っており、今のところ幸せだ。彼の野望は大きく、もっと頻繁にプレーしたいと思っている」と常に意欲的あるとした上で、主力FWとして活躍するマネやサラーの移籍時と比較し、チーム内での十分な準備期間が少なかったことも強調。「タキにはプレシーズンがなかった。加入し、すぐにプレーしなければならなかった。それは簡単なことではなかったが、すべて彼にとって良いことだ」と口にした。

6月21日の今季再開初戦となったエバートン以来のスタメンとなった南野は今季10試合目のリーグ戦出場だった。待望のプレミア初得点は奪えなかったが、後半14分の勝ち越しゴールを決めたFWオリギのシュートを邪魔しないようにスルー。相手GKからシュートコースを隠す役割も果たすなど献身的なプレーも印象的だった。リバプールファンからも「南野には90分間のプレータイムが必要」などの声が上がっていた。