オサスナの地元紙ディアリオ・デ・ナバーラ電子版は31日、日本代表MF久保建英(19)についての特集を組み、オサスナが獲得を狙っているということをあらためて報じた。

同紙は久保のレアル・マドリード加入やマジョルカへの期限付き移籍が特に日本で大きな注目を集めたことを伝えつつ、オサスナがすでに久保との契約に向けて動きだしているものの、スペイン内外の多くのクラブが獲得を目指しているため、このオペレーションが簡単にいくことはないと推測した。

しかし「オサスナは久保獲得のチャンスを逃さないため、自分たちの武器を用いるつもりだ。日本人選手との契約はスポーツ面だけでなく、メディア的にも大きな関心を集められるため、経済面を含むさまざまな面で興味深いものとなる」と、全力で獲得に動いていることを伝え、久保がピッチ内外でさまざまな効果をクラブにもたらせてくれることに期待を寄せた。

また、その理由の1つとして、久保のマジョルカへの期限付き移籍が決定した直後、マジョルカのツイッター、フェイスブック、インスタグラムのSNSのフォロワー数が16万人以上増えたことを挙げ、久保人気のすごさを強調している。

久保については最近、オサスナのほか、セビリア、ベティス、レアル・ソシエダード、ビリャレアル、グラナダ、ヘタフェ、アラベス、レバンテ、セルタ、ウエスカのスペイン勢の他、アヤックス、ラツィオなど、多くのクラブが狙っていると報じられている。そのためオサスナが久保から何らかの利益を得るためにはまず、熾烈(しれつ)な獲得レースに勝利する必要がある。(高橋智行通信員)