とともに6度目の優勝を目指す名門同士の対戦で、衝撃的なスコアが生まれた。バイエルン・ミュンヘンがバルセロナを8-2と粉砕した。ミュラーの2得点などで前半だけで4-1と、一方的に得点を挙げる展開で、1試合8ゴールは現行大会となってから史上最多タイ記録となった。Bミュンヘンは19日の準決勝で、マンチェスター・シティー-リヨン(フランス)の勝者と対戦する。バルサはメッシが沈黙、07-08年以来12シーズンぶりの無冠で今季を終えた。

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バルセロナにとっては、まさかの大敗だった。欧州CLでの8失点も、6点差負けも、前半だけで4失点も、もちろんクラブ史上初めて。エースのメッシは前半19分にシュートも、相手GKノイアーの正面に。時間の流れと、点差の広がりにつれ、相手の守備の前に居場所をなくし、位置を下げるしかなくなった。相手の6点目が決まった際は、ただぼうぜんとした。

14-15年シーズン以来欧州王座から離れ、08年以来12年ぶりの無冠は、一時代の終焉(しゅうえん)とも映る。試合後、ピケは「すべてに変化が必要」とフロントに大がかりな刷新を要求。「必要なら自分が最初に出ていく」と、新陳代謝のためなら退団も辞さない構えを示した。

セティエン監督の去就問題が一気に動きだすことは間違いない。リーグ戦で首位だった1月にバルベルデ監督を解任して現監督を招いて、この始末だ。セティエン監督はピケの発言について「それに答えるには、私は適任ではない」と言うのが精いっぱい。バルトメウ会長は来週に何かを発表をするとした。

加えてフロント内の内紛やメッシの契約問題など課題山積で、短いオフに“お家騒動”は必至だ。