A組でザルツブルク(オーストリア)FW奥川雅也(24)が、昨季王者バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)から欧州CL初得点を挙げた。1-2の後半20分から出場し、1分後に同点ゴール。チームはその後に失点を重ねて2-6で敗れた。C組でMF中島翔哉(26)のポルト(ポルトガル)は、DF酒井宏樹(30)とDF長友佑都(34)のマルセイユ(フランス)に3-0と快勝。中島は後半30分から出場し、酒井はフル出場、長友はベンチ外だった。

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奥川が世界最高峰のGKノイアーを相手に得点を奪った。ピッチに投入された直後の後半21分、右後方からのスルーパスに反応、ペナルティーエリア内に抜け出すと、ノイアーの動きを冷静に見極めて逆を突き、右足でゴール左隅に蹴り込んだ。9月22日の本大会予選マカビ・テルアビブ戦以来の今季公式戦3点目だ。

開幕前に「CLでインパクトを残したい」と話していた。日本選手が欧州CL本戦で得点したのは南野拓実以来8人目(前身の欧州チャンピオンズ杯の奥寺康彦を含めると9人目)だ。南野はザルツブルク所属の昨年10月に、やはり前大会覇者だったリバプールから得点、その活躍をきっかけにリバプールに移籍した。「拓実君が(得点した相手の)リバプールに行ったということで、すごく刺激になっている」と意識する中でのゴールだった。

欧州舞台に挑戦して6シーズン目。「この舞台を経験できる選手は全世界を見ても少ないと思う。これからもっとこういう舞台でプレーできたらいい」。チームは大敗したが、開幕前に「CLでインパクトを残したい」と話した通り、本人には自信につながる経験になったはずだ。