レアル・マドリードが今夏、フランス代表FWキリアン・エムバペ(22)とドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(20)の両獲りを狙う場合、天文学的な金額が必要だとスペイン紙アス電子版が22日に報じた。2人とそれぞれ6年契約を結んだ場合、計8億5200万ユーロ(約1065億円)もの予算がいるという。

同紙によると、パリ・サンジェルマン(PSG)は22年6月30日に契約切れとなるエムバペを引き留める場合、ネイマールと同じ手取り年俸3600万ユーロ(約45億円)を準備している。この金額は税込みでは7200万ユーロ(約90億円)となり、Rマドリードも同額の年俸が必要になると見られている。

ハーランドについては最近、獲得に興味あるクラブに対し、5年総額で税込み9000万ユーロ(約112億5000万円)を希望したと英国内で報じられている。マンチェスター・シティーとマンチェスター・ユナイテッドがその金額のオファーをすでに出しているという。

これは年俸にすると、税込みで1800万ユーロ(約22億5000万円)。もしRマドリードがハーランドを説得する場合、それを上回る税込み年俸2000万ユーロ(約25億円)の6年契約(=総額1億2000万ユーロ)が必要になるとアス紙は推測している。

2人と同時に6年契約を結びたければ、Rマドリードは給与だけで6年総額552億ユーロ(約690億円)を支払うことになる。これに加えて移籍金に関して同紙は、おのおのに1億5000万ユーロ(約187億5000万円)かかると見ている。したがって2人に対する6年間の給与と移籍金を合計すると8億5200万ユーロもの費用が必要になると見積もっている。(高橋智行通信員)