バルセロナのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(29)が今後もクラブ残留を望んでいると、地元ラジオ局カタルーニャ・ラジオが24日に報じた。同FWについては現在、退団の可能性を報じるメディアもいくつか出ている。

同局は、バルセロナが今夏、新たな補強を行うためにグリーズマンを放出候補のひとりと見なしていることは認めつつ、本人は残留希望だと説明。グリーズマンがバルセロナでのプレーを快適に感じており、契約が24年6月30日まで3年残っているため、退団する意思はないと伝えている。

グリーズマンに関しては、ジョアン・ラポルタ新会長のもと新たにフットボールディレクターを務めるマテウ・アレマニー氏が放出リストを作成。その一番上に名前が載せられているという報道がすでに出ていた。

グリーズマンが移籍の有力候補とされている理由は、獲得した際の移籍金1億2000万ユーロ(約150億円)に見合った活躍ができていないこと。今季ユベントス、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリード、アトレチコ・マドリード相手の重要な試合で一度もゴールを決めていない。

ラポルタ新会長はドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド獲得に全力を尽くす意向。さらにグリーズマンとユベントスのアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラをトレードする話も浮上している。しかしグリーズマン本人の希望は来季以降もバルセロナでプレーし続けることだ。(高橋智行通信員)