ヘタフェの日本代表MF久保建英(19)が2試合ぶりに先発する可能性が高まった。スペイン紙アス電子版が8日報じた。

ヘタフェは10日にホームでカディスと対戦する。アス紙は久保の先発復帰の理由として(1)同MFが最近調子を上げている(2)今週の練習にすべて参加(3)チームのFW陣に戦線離脱者が多く出ている、と説明した。

久保は7試合ぶりの先発となった3月21日のエルチェ戦で今季リーグ戦初アシストを記録。U-24日本代表の一員としてもアルゼンチンを相手にCKで2アシストを記録した。

ただ代表活動のため、日本まで往復2万5000キロという長距離移動を余儀なくされ、アルゼンチン戦2試合に先発したことで疲労も蓄積。その期間中にヘタフェでの活動にほとんど参加できなかったため、前節オサスナ戦は後半36分からの途中出場となった。

ヘタフェは現在FW陣に問題を抱えている。クチョ・エルナンデスが第5中足骨骨折による手術を受けて今季絶望。エネス・ウナルがトルコ代表に参加した際、新型コロナウイルスに感染し、隔離措置が続いている。カディス戦に出場できるFWはマタとアンヘルの2人だけになっている。

アス紙はこれらの状況を踏まえ、久保がアンヘルとポジション争いをすると見ている。アンヘルが今季、ボルダラス監督にやや存在を忘れられているのに対し、久保は現在調子を上げ、自信を取り戻している。そのため久保がカディス戦で2戦ぶりにスタメン入りする可能性が高いと分析している。

久保のヘタフェ加入後のリーグ戦成績は12試合(先発5試合)、520分間出場、0得点1アシスト。今季終了までは残り9試合。(高橋智行通信員)