レアル・マドリードが、パリ・サンジェルマン(パリSG)FWエムバペ&ドルトムントFWハーランドの両取りに向け、他クラブを1歩リードしているとスペイン紙アス電子版が4日報じた。2人ともRマドリード入団を希望しており、順調なら今夏にエムバペ、来夏にハーランドを獲得できる見通しだという。

同紙によると、22年6月30日でパリSGとの契約が切れるエムバペは将来的にRマドリードでプレーすることを決定済み。これまでクラブから届いた3度の契約延長オファー全てを断り、Rマドリード移籍を強く訴えている。

パリSGに残された選択肢は、契約が満了する来季終了後に移籍金なしで出て行かれるか、今夏売却に動くか。1億5000万ユーロ(約195億円)~1億8000万ユーロ(約234億円)と高額に設定されている移籍金が気掛かりだが、パリSGが今夏売却に傾けばRマドリードが第1候補だという。

同じくRマドリード入団を希望しているとされるハーランドに関しては、ドルトムントのスポーツディレクター、ツォルク氏が来季残留をすでに明言している。そのためRマドリードが獲得する場合も22年となる。ただしドルトムントが来季欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権(リーグ4位以内)を逃した場合、ハーランド放出が早まる可能性はある。ドルトムントは現在ブンデスリーガ5位。残り3試合で4位Eフランクフルトとは勝ち点1差だ。

パリSGがエムバペを今夏売却しない場合には、Rマドリードは22年のハーランド獲得に全力を尽くすもよう。一方、Rマドリードが今夏エムバペを獲得し、さらに欧州CL出場権を逃したドルトムントがやむなくハーランドを放出する場合、2人が来季一緒にRマドリードのユニホームを着る可能性も十分あるという。(高橋智行通信員)