チェルシー(イングランド)がレアル・マドリード(スペイン)を2-0で下し、2戦合計3-1とし、優勝した11-12年大会以来3度目の決勝進出を決めた。

今季途中に就任したトゥヘル監督にとっては、パリ・サンジェルマンを率いた昨季に続き、2大会連続の決勝進出となった。同監督は試合後、地元メディアに対し、「我々は勝利に値した。前半はボール支配を相手に譲ってしまったので、苦しんだ。でも貪欲さや守備への意欲を欠くことはなかった。後半は組織的守備が素晴らしかった」と振り返った。

前半28分にウェルナーが先制ゴール。後半序盤には追加点を奪うチャンスが何度もありながら決めきれず、後半40分にマウントのゴールでやっと2-0とし、勝負を決定づけた。これについては「もっと早くもっと多くの得点を挙げて、安全に勝ち抜くこともできたかもしれない。でも、今はそれを批判する時ではないでしょう」と指揮官。「素晴らしい成果。チームを祝福したい」と続けた。

「Rマドリードとの戦いは常に危険で、ぎりぎりの状態が続く。そこに踏みとどまるには、チャンスを逃しても、また逃しても、ピッチの中では集中し、前向きなエネルギーを失わないこと。それは大変なパフォーマンスであり、十分に値した」。チーム全体の厳しい守備で、タレントぞろいのRマドリードを封じた。これでトゥヘル監督は欧州舞台で対Rマドリード6戦無敗(2勝4分け)となった。