6月11日開幕の欧州選手権へ向け、約5年半ぶりにフランス代表に復帰したFWカリム・ベンゼマ(33=Rマドリード)のインタビューが25日、仏紙レキップに掲載された。

以下、一問一答。

-代表復帰が決まった18日について

ベンゼマ とても特別な日だったよ。たくさんの人が僕の復帰を待ち望んでくれていたから。代表に招集されて本当にうれしい。マドリードの自宅にいたけど(発表前の)午前中からたくさんのメッセージが来ていて。家族や両親と一緒にテレビの前でずっと(発表を)待っていたんだ。

-代表招集を期待していた?

ベンゼマ ウイ(はい)かノン(いいえ)を言うつもりはないが、僕はずっと希望を持ち、諦めはしなかった。Rマドリードでのシーズン中もコンディションに気を配り、復帰するための準備はできていた。

-代表のデシャン監督との話し合いについては?

ベンゼマ とても良い話し合いだった。ビデオ通話ではなく直接会って、顔を見て話した。僕が最後に招集された15年以来、会っていなかったけど、3分後には全てが元通りに戻ったと感じた。あの時は『欧州選手権に連れていく』という言葉はなかったけど。サッカーや人生、家族など、あらゆることについて話した。あれで僕たちはともに大きな一歩を踏み出した。

-代表に参加できなかった期間については?

ベンゼマ 最初は厳しかったけど、その後(代表は)僕のキャリアの障害だと自分に言い聞かせた。代表ウイークになると、Rマドリードでは26人中25人が代表に参加するので、唯一残った僕は若い子たちと一緒に練習するような感じだった。ただ、代表は諦めていなかったし、離れている時期に僕は精神的にも肉体的にも元気になっていた。

-代表でグリーズマンやエムバペと一緒にプレーすることについて

ベンゼマ クラブとは違ったものになるだろう。でも僕は全ての選手に対応することができる。各選手の特徴を分析してね。エムバペはグリーズマンとは違う役割を果たしているし、グリーズマンはジルー、デンベレ、コマンなどと異なっている。みんな違うんだ。

-Rマドリード・ジダン監督の去就について

ベンゼマ 僕は彼が去るとは思っていないし、彼は監督を辞めるつもりはないはずだ。間もなく分かるだろう。もし去るなら、(いつかは)去るだろうけど…、今のところ僕はジダンなしのRマドリードを考えてない。

(高橋智行通信員)