欧州選手権(ユーロ2020)決勝トーナメント(T)1回戦で、イングランドはドイツとロンドン・ウェンブリー競技場で対戦するが、元イングランド代表FWのアラン・シアラー氏が英BBC放送で「イングランドに恐れるものはない」と話している。

29日の試合では4万人の観客が入ると見込まれ、地の利がある。

さらに同氏は23日のドイツ-ハンガリー戦で、ドイツが残り10分を切ってからやっと追いついたことや、3試合とも失点していることなどから、相手はいくつかの問題を抱えているとみている。「ドイツを恐れる必要はない。実際に私は今大会で恐れるべきものをまだ見ていない」とした。

ただ、イングランド同様に1次リーグ無失点で終えたイタリアは高評価している。

イングランドは1次リーグでシュート数22本と、決勝T進出16チームで最少。これについても「試合をマネジメントしている中でのこと」と問題にはしていないよう。第3戦のチェコ戦で先発起用したサカ、グリーリッシュが活躍。一方でベンチ外だったフォーデン、マウントもドイツ戦には出られるとし、「サウスゲート監督にとって、選択肢が増えたのは喜ばしい」としている。同時に18年ワールドカップ(W杯)では12点のうち9点をセットプレーから挙げたのに対し、今回はそこが効率的でないことを指摘、改善を期待していた。

シアラー氏は地元開催だった96年大会の得点王。チームは準決勝でPK戦の末にドイツに敗れて4強どまりだった。その試合で最後にPKを外したのが、現在のサウスゲート監督だ。