レアル・マドリードが今夏のプレシーズン開始から3週間以上経過した中、人員整理を進めていると、スペイン紙アスが30日に報じている。

Rマドリードはこれまでセルヒオラモス、バランを放出し、ブラヒムを期限付き移籍に出し、現在、期限付き移籍から復帰した久保建英などを含む計27選手が在籍している。スペインリーグの選手登録数は最大25人だが、新監督に就任したアンチェロッティは各ポジション2人ずつの計22人、多くても23人で十分と考えているため、あと4、5人を削減する必要があるという。

各ポジションの状況を見てみると、最も人員過多なのはベール、ルーカス・バスケス、ロドリゴ、アセンシオ、久保の5人いる右ウイング。そのほか、モドリッチ、イスコ、ウーデゴールの右インサイドハーフ、ベンゼマ、マリアーノ、ヨビッチのセンターフォワードが3人以上いるポジションになっている。

この中で同紙は、クラブが久保、イスコ、ヨビッチ、マリアーノ、ロドリゴ、ウーデゴールの6人を放出候補に挙げていることを伝えており、久保について、「Rマドリードは期限付き移籍に加え、売却も検討している。久保は現在、3選手しか登録できないUE圏外枠で5番目の選手であり、Rマドリードに移籍金ゼロで加入したため、あらゆるオペレーションがクラブの財源に大きな利益をもたらすことになる」と説明している。

その他、クラブは特にイスコ、ヨビッチ、マリアーノの売却を希望しているが、年俸が高いため難しいとみられている。ロドリゴは英国のEU離脱によりベールがEU圏外の選手になったあおりを受け、現時点でトップチームに居場所がないため、ビニシウスがスペイン国籍を取得するまでBチームのカスティージャに選手登録されるという選択肢が浮上。ウーデゴールは出場機会を求めて退団する可能性があると同紙は伝えている。

 

レアル・マドリード所属の27人(システム4-3-3)

 

・GK=クルトワ、ルニン

・右サイドバック=カルバハル、オドリオソラ

・右センターバック=ミリトン、バジェホ

・左センターバック=アラバ、ナチョ

・左サイドバック=メンディ、マルセロ

・右インサイドハーフ=モドリッチ、イスコ、ウーデゴール

・アンカー=カゼミロ、バルベルデ

・左インサイドハーフ=クロース、セバジョス

・右ウイング=ベール、ルーカス・バスケス、ロドリゴ、アセンシオ、久保

・センターフォワード=ベンゼマ、マリアーノ、ヨビッチ

・左ウイング=アザール、ビニシウス

 

(高橋智行通信員)