バレンシアの韓国代表MF李康仁(イ・ガンイン=20)のマジョルカへの完全移籍が間近に迫っていると、28日にマジョルカの地元メディアが複数報じている。

マジョルカの地元紙ウルティマ・オラは、マジョルカはここ数日間、李康仁と交渉を続けており、最終的に来年6月30日まで残るバレンシアとの契約を解除し、移籍金ゼロで加入する予定だと伝えた。現時点で両クラブともその動きを正式に認めてはいないが、早ければ今週末中に決定する可能性があるとのことだ。

李康仁は今年1月、バレンシアから契約延長オファーを提示されたが拒否。これによりクラブは来夏、無料で放出するのを避けるために今夏の売却に動いていたが、李康仁はさまざまなクラブから届いたオファーの内容に納得できず、全て断っていた。

その状況下、バレンシアは25日にバリャドリードからブラジル人FWマルコス・アンドレを獲得した。EU圏外枠が全て埋まっていたため、マルコス・アンドレをリーグ戦に選手登録できるように、EU圏外枠の1枠を占めていた李康仁の登録を抹消。これにより今夏の移籍市場の終了する31日までに韓国代表MFの放出が必須となっている。

(高橋智行通信員)