欧州ネーションズリーグ決勝でスペインはフランスに1-2で敗れ、初優勝を逃した。後半19分にブスケツのパスに抜け出したオヤルサバルのゴールで先制したが、同21分にフランスFWベンゼマに、同35分に同FWエムバペにゴールを許し、逆転負けを喫した。

フランスの2点目についてはエムバペのオフサイドの疑惑があったが、試合後、スペインのルイス・エンリケ監督(51)がスペイン国営テレビ局TVEのインタビューに対し、「ベンチからは明らかなオフサイドに見えたが、私は自分のコントロールできないことについては話さないと決めているし、その姿勢を貫くよ」と見解を述べた。

また、同監督は試合内容については「我々はトロフィーを手に入れることができなかったが、ほとんどの選手がフィジカル面に非常に優れ、高いクオリティーを備えている世界王者と互角に渡り合うことができたと思う。序盤は苦しんだが、その後、我々はアグレッシブにプレーし、自分たちのやりたいように試合を進めていった。そして先制点を奪ったが、その直後に同点にされてしまったし、彼らは我々に息つく暇を与えてくれなかった」と分析している。

「外部からの印象は分からないが、私はフランスのような素晴らしいチーム相手にとてもいい試合ができたと思っている。でも最後に選手やサポーターの悲しい顔を見るのはほろ苦いものだ」と手応えを感じながらも敗北を残念がった。(高橋智行通信員)