バルセロナが本拠地カンプノウの衛生面、構造面における危険を、何年にもわたって放置し続けてきたと、ESPN電子版が報じた。

同スタジアムでは、排せつ物まみれのハトの巣が汚臭を放ち、ハエの群れやダニがスタジアム内に集まる要因になっているという。またサポーターへ飲食物が提供されるエリアに鳥のふんが落ちている形跡もある。

13年にゴールド・サービス社による調査によって、これらの問題点が指摘された。そのリポートがクラブにも渡っているはずだが、改善がなされていない。リポートを承認したトニ・モーラ氏はバルセロナ地元ラジオ局のインタビューに対し「スタジアムはひどい状況だ。(クラブの)怠慢という言葉しか思いつかない。ハトの巣の大きさを考えると、何年もそこにあると思われる。リポートは、カンプノウの衛生面についての早急な見直しを求めているが、バルサは必要な手段を講じようともしなかった」などと話した。

またスペイン地元紙の報道によると、バルセロナは19年と20年にスタジアムの構造的な問題に気付きながらホームゲーム21試合を開催したという。同紙によると、建物の一部が通路へ落下してくる危険性があったとみられる。

今年3月の会長選で勝利したラポルタ会長は、多額の負債を抱える苦しい状況の中、カンプノウ改修に着手することを明言している。