日本代表MF南野拓実が所属するプレミアリーグ・リバプールのユルゲン・クロップ監督が、19日に行われる欧州チャンピオンズリーグで対戦するスペイン1部アトレチコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督に関して、敬意を払いつつもプレースタイルには否定的であると意見を述べた。

試合前日会見に出席したクロップ監督はシメオネ監督について「彼は現在のスペインチャンピオン。大成功している。チームにはたくさんのワールドクラスの選手がいて、戦っている。それはシメオネ監督の手腕について多くを語っている」と、世界最高峰レベルの選手が集い、献身的にプレーし続けていることが監督への信頼を示していると敬意を述べた。

一方で、チームの戦術については違う意見も。直近では19-20年シーズンの欧州CLベスト16で対戦し、堅守速攻のAマドリードに敗戦。クロップ監督は試合後に「あれだけの選手を擁していながら、あのようなプレーを見せる理由がわからない」と、消極性を批判するような見解を述べていた。この日も当時を振り返り「彼らはとても素晴らしく、全員で守りに徹していた。敬意を払うしかない。私は(その戦い方は)あまり好きではないが、自分のことではない。しかし、彼らはそうやって多くの成功をつかんできた」と語った。

Aマドリードは当時から複数人の選手が入れ替わり、今は陣形を変えてより攻撃的なスタイルも取り入れている。イングランドとスペインの強豪同士が今度はどんな戦いを見せるか、注目される。