27日のポルトガル1部ベレネンセス-ベンフィカ戦が途中で打ち切られ、ベンフィカが7-0で勝利した。

ベレネンセスで新型コロナウイルスがまん延し、試合開始時点でGK2人を含む、9人しか選手がそろわなかった。そのまま試合を行ったが、ベンフィカが前半だけで7得点を挙げた。

後半になると、ベレネンセスはさらに人数が減り7人でプレー。だが後半2分にフィールドプレーヤーとして出場していたGKの1人が座り込んでしまい、プレー続行が不可能となった。「最低7人でプレーする」というルールに抵触するため、主審が試合を打ち切った。

ESPN電子版によると、ベレネンセスでは週の前半に行った検査で、選手、スタッフを合わせて17人がコロナに感染していることが分かった。ベレネンセスのソアレス会長はベンフィカ戦前に会見を開き、リーグに試合延期を求めたものの、受け入れられなかったと説明した。

同会長は「リーグに対し、我々はプレーしたくないと伝えた。8人しか試合に来ることができないと。しかしリーグ側からは、もし試合に来なければ不当な欠席になると言われた。しかしこんな状態で試合を行うことは我々全員にとって恥だと思う」と話した。同会長は選手たちがコロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」に感染しているかもしれないことを心配しているという。

またベンフィカのルイ・コスタ会長も自軍が試合を行うことしか選択肢がなかったと強調し「このような状況でピッチに入るのは嫌だった。ベンフィカもベレネンセスと同様に試合を強制させられた。今日の出来事に後悔しているし、これはポルトガルサッカー界と国そのものにおける汚点だ」と話した。