マジョルカの日本代表MF久保建英(20)が、強豪Aマドリード戦で途中出場し、決勝点を奪う活躍を見せた。

前節で負傷から復帰した久保は、2試合連続のベンチスタート。0-1の同29分に、右サイドハーフに入った。1-1の後半ロスタイム1分にハーフラインで縦パスに反応し、DFの裏へ抜け出すと、そのままドリブルでペナルティーエリアに侵入。GKオブラクとの1対1を制して決勝点を記録した。

試合後は記者会見に出席した。主な一問一答は以下の通り。

-けが明け後に今季の初得点を記録した

久保 とにかくうれしい。これまでけがや他のことで、自分が望んだようにはチームに貢献することができなかった。このゴールがチームの役に立つことを願っている、この後、さらに貢献できるように頑張る。

-復帰後の印象

久保 細心の注意を払っている。負傷後、特にフィジカルトレーナーが気を配ってくれている。困難な時期を過ごしたが、今はプレーできているし、今日はゴールを決めることができたので満足して帰れる。

-ゴールを決めた時、オブラクの股下を狙ったか

久保 ゴールを見た時、オブラクが巨人に見えたので少し緊張したが、最終的に横を狙うと止められると思ったので、股下を狙った。

-復帰までのトレーニングの過程は。体がひと回り大きくなったように見える

久保 最初の1カ月はボールを蹴れず足を動かせなかった。できることが上半身の筋トレしかなく、それを今も基本的に習慣にして毎週、筋トレをやっているので、ひとまわりデカくなったかなと思う。

-レアル・マドリードの人たちから携帯に祝福のメッセージが届いているか

久保 まだメッセージを全部は見ていないが、1つ1つに返信していくつもり。

-MF李康仁との連係や、練習でのやりとり

久保 もともと李康仁選手が入ってきた時に、自分に結構いろいろと聞いてくれて、練習でもいいワンツーとかいろいろあって、そこで自分がけがしてしまって、その代わりにって感じだったと思います。僕は誰と出ても共存できると思う。日本人に近いプレースタイルというか、ヨーロッパの人とまた違ったものを持っていて、自分的にはやりやすいかなと思う。

-同じアジア人ということもあり、特別仲がいいか?

久保 今回は4日間の遠征だったんですけど、基本的に年齢が下のメンバーはみんな仲が良く、みんなでオフの日にセンター街に行ったりとか、いろいろできることは一緒にしている。基本的に食事も一緒なので仲はいい。

【高橋智行通信員】