ポルトガル1部ベンフィカが、冬の移籍市場でバルセロナのフランス人DFサミュエル・ウムティティ(28)に興味を持っている。スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が14日に報じている。

同紙によると、ベンフィカは先月、センターバックのルーカス・ベリッシモが十字靱帯(じんたい)断裂の重傷を負い今季中の復帰が困難な状況であること、さらに欧州チャンピオンズリーグ(CL)で決勝トーナメントに進出したため、新たなDFの補強が必要になっているとのことだ。

ベンフィカは欧州CLの1次リーグで同組だったバルセロナに競り勝ち、バイエルン・ミュンヘンとともに次ラウンド進出を決め、決勝トーナメント1回戦でアヤックス(オランダ)と対戦することが決定している。

ベンフィカがウムティティを狙うのは今回が初めてではなく、今夏も期限付き移籍での獲得を目指したが実現できなかったが、今冬、再び契約に向けて動く可能性がある。

一方、バルセロナは今冬、新たな補強のために選手の放出が必須となっており、その候補の1人にウムティティが挙がっている。

ウムティティは今季、戦力外が続きずっと出場機会がなく、12日のオサスナ戦で初出場を飾ったばかり。実に5月のエイバル戦以来、7カ月ぶりの公式戦出場となった。このような状況ながら、2023年6月30日まで残る契約を全うすることを希望していると同紙は伝えているため、今後の動向を伺う必要があるだろう。

(高橋智行通信員)