不整脈で療養中のバルセロナ所属のアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ(33)が15日、現役引退を正式発表した。

アグエロは10月30日のアラベス戦に先発出場した際、胸の痛みを訴え前半41分に交代を余儀なくされ、その後の検査で不整脈を患っていることが判明。クラブは治療の効果を確認するため、最低3カ月、チームを離れることを発表していたが、復帰はかなわなかった。

アグエロは15日にバルセロナの本拠地カンプ・ノウで行われた引退発表セレモニーに出席し、最初に「この会見は僕がプロサッカー選手を辞めるのを決断したことを伝えるものだ」と涙ながらに語った。

続けて、「とても辛い瞬間だがこの決断に大いに満足しているよ。自分の健康が一番だからね。この決断を下したのは1カ月半前に問題があったからだ。大変お世話になった医師からサッカーを辞めるのがベストだと告げられたので、10日ほど前に決断を下したんだ。何か希望がないか全力で探したけど、ほとんど何も見つけることはできなかった。でも僕は自分のキャリアに大きな誇りを感じているよ」と引退の理由を説明した。

そしてこれまでのプロキャリアで所属したインデペンディエンテ、アトレチコ・マドリード、マンチェスター・シティー、バルセロナ、そして「最も愛している」と語ったアルゼンチン代表に感謝を述べていた。

アグエロは今夏、マンチェスター・シティーから移籍金ゼロでバルセロナに加入したものの、ふくらはぎのケガにより出遅れ、5試合出場、1得点という成績で現役最後のシーズンを終えることになった。

(高橋智行通信員)