スコットランド1部セルティックは31日、川崎フロンターレFW旗手怜央(24)、横浜F・マリノスFW前田大然(24)、ガンバ大阪MF井手口陽介(25)の日本人3選手を獲得すると発表した。

日本から複数選手の海外同一クラブ移籍が一斉に発表されるのは異例。日本代表FW古橋亨梧(26)のフィーバーに沸くセルティックが、一挙3人のJリーガーを獲得した。

旗手と井手口は完全移籍で、前田は買い取りオプション付きの期限付き移籍となる。

セルティックを率いるのは、今夏までJ1横浜を指揮したポステコグルー監督。昨夏に横浜入りした前田は、同氏のもと得点を重ねて今季J1得点王に輝いている。旗手と前田はともに今夏の東京五輪に出場し、11月にはA代表入りした。

井手口と前田は2度目の海外挑戦となる。

3選手はそれぞれ、所属元を通じてコメントを発表した。

 

◆旗手怜央

このたびセルティックFCに完全移籍することになりました。僕はフロンターレでプロ生活をスタートさせ、このクラブで2年間プレーさせてもらいました。すごく長かったようで短い期間でしたが、監督をはじめスタッフ、チームメートのおかげでたくさんのことを経験させてもらいました。毎日が楽しく、刺激的な日々でした。自分がプロに入るときフロンターレを選んでいなければ、大卒2年目の選手がこれだけの経験をすることはできなかったと思います。本当にこのチームでプレーできて良かったと思っていますし、温かく迎え入れてくれたクラブの皆さんに感謝しています。そして大変な状況の中、たくさんのサポーターがフロンターレの試合を観に来てくれました。温かい雰囲気を作っていただきましたし、その温かさの中にある熱い気持ちを感じていました。本当にサッカーが好きで、本当にフロンターレが好きな方々なんだろうなと思っていました。僕自身、等々力陸上競技場でプレーできることが大きな楽しみでした。僕は来シーズンから違うチームでプレーすることになります。サッカー選手として、1人の人間として、成長するためにチャレンジをしたいと思います。フロンターレとともに僕のことも気にかけてもらえたらすごくありがたいですし、僕自身フロンターレのリーグ3連覇とACL制覇を応援しています。そしてカオル(三笘薫)も話していましたが、いつの日か等々力陸上競技場で僕の応援歌を生で聞けたらうれしいなと思っています。お互いに頑張っていきましょう。2年間本当にありがとうございました。

 

◆前田大然

このたび、セルティックFCに期限付き移籍することになりました。コロナ禍にもかかわらず、スタジアムに足を運んでくださり、または画面の前で応援して頂きありがとうございました。加入した20年シーズンは、ファン・サポーターの期待に応えられなかった自分がふがいなく、本当に本当に悔しかったです。なので「21年シーズンこそは!」という思いで、1年間自分なりに試行錯誤し、サッカーをしてきました。だからこそ、最終節でゴールを決めた時のスタジアムのあの一体感を感じて、「自分がやってきたことは間違いじゃなかったんだ」「横浜F・マリノスでサッカーができて本当に良かったな」と思うことができました。僕自身、海外でまたチャレンジしたいという思いを持っていた中で、その気持ちを理解して頂いたチームメート、コーチングスタッフ、強化の方々には本当に感謝します。皆さんにいい報告ができるよう自分らしく、がむしゃらに食らいついてきます!BOSSのところにいってきます! #マリノスファミリー

 

◆井手口陽介

このたび、セルティックFCに移籍する事になりました。ファン・サポーター、ガンバ大阪の関係者の皆様に直接報告できなくてすみません。今シーズンは個人としても納得のいくパフォーマンスがなかなか出来なくて本当に申し訳ないと思っています。来シーズンこそはチームの力に少しでもなりたいと思っていましたが、このタイミングで移籍の話をもらって移籍する事に決めました。1回目の海外挑戦は不完全燃焼で悔しい思いばかりで自分の力不足を感じさせられました。今回こそは活躍して皆様にいいニュースを届けられる様に頑張ってきます。ガンバ大阪には約12年間お世話になりました。良い時も悪い時も本当に支えられっぱなしで人としてもサッカー選手としても成長させてもらいました。ガンバ大阪に入っていなかったら今の自分はいません。このクラブが本当に大好きで家族の様な存在です。これからはガンバのファンとしてずっと応援していきますし、またいつかガンバ大阪に帰って来られる日を夢にみています。長くなりましたが、本当にありがとうございました。そしてお世話になりました。