22年ワールドカップ(W杯)カタール大会の組み合わせ抽選会が1日(日本時間2日)にドーハで行われた。

<展望>FIFAランク1位ブラジルの首位通過は濃厚で、セルビアとスイスの欧州勢が続く。セルビアは予選8試合で9失点したのに対して、スイスは2失点と堅い守りが光った。前回大会でもこの3チームは同組となり、1位ブラジル、2位スイス、3位セルビアだった。今大会もこの順位となる可能性は高いかもしれない。カメルーンはW杯で7連敗中。2大会ぶりの出場で連敗ストップなるか。

・ブラジル(世界ランク1位)

FWネイマールを中心とした多彩な攻撃陣は大会随一。南米予選では1試合平均2点以上と高い得点率を誇る。Rマドリードで進境著しいFWビニシウス、ロドリゴが両サイドから攻撃の崩し役となる。守りをたばねるDFチアゴシウバに加え39歳ダニエル・アウベスの復帰も力となりそう。

・セルビア(世界ランク25位)

名古屋の選手として天皇杯を制し、指揮官としてJ1優勝を果たしたストイコビッチ監督が昨年2月に就任。ポルトガルを撃破するなど、予選A組を無敗で首位通過した。本大会でもダークホース的存在だ。FWのA・ミトロビッチは今季イングランド2部で断トツの35ゴールを挙げている。

・スイス(世界ランク14位)

米MLSへ移籍したシャキリを中心に地力のあるチーム。GKゾマーも頼りになる。欧州予選ではイタリアを抑えてC組首位で本大会出場を決めた。良い選手なのだが所属のアーセナルでは頻繁にプッツンするMFジャカも代表では一変。超短気な悪癖は見せず、献身的にプレーする。

・カメルーン(世界ランク37位)

チームを率いるのは選手としてW杯に4度出場した元代表主将のリゴベール・ソング監督。3月に就任したばかりで2大会ぶりの本大会出場に導いた。前線はタレント豊富。FWエカンビ(リヨン)とFWチュポモティング(Bミュンヘン)はW杯出場決定試合でそろってゴールを決めた。