アウェーのアイントラハト・フランクフルト(ドイツ)が2-1でウェストハム(イングランド)に先勝した。

Eフランクフルトは1-1の後半9分、MFソウのシュートはGKに防がれたが、跳ね返りを鎌田大地(25)が左足で押し込んで決勝点を挙げた。

鎌田はその後も右ポストを直撃するシュートを放つなど存在感を発揮してフル出場。同僚の長谷部誠(38)は出番がなかった。

Eフランクフルトのグラスナー監督は「本当に良いパフォーマンスだった。鎌田とリンドストロムを相手の(DFとMFの)ライン間でプレーさせ、それがとてもうまくいった。チームを誇らしく思う。でもまだ第1戦が終わっただけだ」「第2戦では5万人のサポーターが集まってくれるだろう。ウェストハムは3000人くらいのはず。だからとても楽しみにしている」などと話した。

鎌田はこれで欧州リーグ通算11点目。鎌田はブンデスリーガでも11点を挙げているが、92試合を費やしている。一方、欧州リーグではわずか21試合(予選除く)で同じゴール数に到達。「欧州リーグ男」ぶりをいかんなく発揮している。

◆欧州リーグ 1971年にUEFA杯としてスタートした、欧州チャンピオンズリーグ(CL)に次ぐ位置付けの欧州カップ戦。従来の大会方式、名称を変更し、09-10年シーズンから「欧州リーグ」となった。4チームずつ8組に分かれて1次リーグを戦い、各組1位が決勝トーナメントに進出。各組2位は欧州CL1次リーグ各組3位とプレーオフを行い、勝者が決勝Tに進む。最多優勝はセビリア(スペイン)の6回。昨季はビリャレアル(スペイン)がマンチェスターU(イングランド)を下して初優勝した。

◆欧州リーグでの日本人 フェイエノールト(オランダ)時代の小野伸二が唯一優勝を経験している。01-02年シーズンに前身のUEFA杯決勝でドルトムントと対戦。小野は先発して後半40分までプレーし、チームは3-2で勝利した。Eフランクフルトの長谷部誠は18-19年シーズンに4強入り。昨季は優勝したビリャレアルで久保建英が1次リーグだけプレーした(その後ヘタフェへ移籍)。