試合に出られなくても腐らずに練習を積んできた成果が出た。リバプール南野拓実(27)が17日のサウサンプトン戦に今季初先発。今季リーグ戦3点目となる貴重な同点ゴールをたたき込んだ。

南野は1点を追う前半27分、右サイドから相手ボックス内に進入。ジョタのパスを受けると、渾身(こんしん)の右足シュートをニア上に蹴り込んだ。南野は昨季期限付き移籍していたサウサンプトンが相手ということで、ゴール後のパフォーマンスは自重した。

チームは後半22分にもDFマティプがヘディングで決勝点を挙げ、2-1で逆転勝ちした。

フル出場した南野のプレミアリーグでのスタメンはサウサンプトンに期限付き移籍していた昨年5月23日ウェストハム戦以来、約1年ぶり。リバプールでの先発は20年12月19日クリスタルパレス戦以来だった。

リバプールはこの日、14日のFA杯決勝チェルシー戦からGKアリソン、DFコナテ以外の9人を入れ替えて臨んだ。ほぼ控え組で戦い、貴重な勝ち点3を手にした。

クロップ監督は試合後「選手たちのパフォーマンスをとてもうれしく思う。ちょっと感動的だった、正直なところ。この(控えの)選手たちはガレージにしまってあるフェラーリのようなもの。外に出せばすぐにこういう結果を生むんだ。ハーベイ(エリオット)が最後にプレーしたのはいつだったか。カーティス(ジョーンズ)は時々プレーさせるだけで、リズムを与えてあげられなかった。タクミ・ミナミノにもっとプレー時間を与えられないのは犯罪的とも言える。このチームにいるから、そういうことも起きるが、彼らは今夜また、並外れた才能を持っていることを証明してくれた」と控え組の活躍を手放しで喜んだ。

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