ベルギー2部KMSKデインズの来季監督に、日本人の白石尚久氏(46)が就任することが19日、発表された。

ベルギーのサッカーリーグで日本人監督が就任するのは初めて。この日、オンライン取材に応じた白石監督は「賢く走る」「強度」「フォーカス」の3本柱をチームテーマに掲げ「目標は一部昇格。ゆくゆくは、1つずつ結果を出して(欧州)CLに出場できるよう、1歩ずつ前進していきたい」と抱負を語った。

白石氏は08年にスペインのバルセロナのアカデミーコーチとして指導者のキャリアをスタート。スペインで欧州の指導者ライセンス(UEFAプロライセンス)を取得し、スペインの女子1部リーグ監督、本田圭佑の専属分析官も務めていた。

デインズは今年2月、シンガポールに拠点を置くサッカービジネスを手がける「ACA フットボール・パートナーズ」(小野寛幸CEO)が買収。今季はベルギー2部で8クラブ中4位だった。

同クラブは白石監督の招聘(しょうへい)に「最先端のフットボールの知識があり、データ分析の知識も豊富。世界で戦えているチャレンジ精神を持ち適任だった」と説明している。