カタール航空は26日、中東で開催される初めてのワールドカップ(W杯)である22年W杯カタール大会(11月21日開幕)のために、アラブ地域の各航空会社とパートナーシップを結んだと発表した。

提携するのはフライドバイ(UAE)、クウェート航空、オマーン航空、サウディア(サウジアラビア)。大会期間中、4社がそれぞれの国から「マッチデー・シャトル」と呼ばれる直行便をW杯が開催されるドーハへ飛ばす。カタール航空は4社のために、自社の便の調整を行う。

マッチデー・シャトルは1日に180便以上になるもよう。中東地域のファンが格安でドーハを訪れることができる上、宿泊することなく、日帰りでそれぞれの国へ帰ることが可能だ。それにより、ドーハの宿泊施設が不足し、宿泊費が高騰するような事態も回避できる。

カタール航空のアルバケルCEOは「ファンをドーハへ届け、サッカーへの愛を共有することがこのパートナーシップの根本となっています。あらゆる層のファン同士をつなぎ、最高の状態で美しい試合を楽しんでもらうことは、我々にとってとても光栄なことです。22年W杯は中東、アラブ世界で初めてのW杯。カタールの勝利は、この地域にとっての勝利だと常に信じています」とコメントした。

同CEOによると、エティハド航空とエア・アラビア(ともにUAE)もパートナーシップに参加する可能性があるという。

カタールはW杯開催国の中で史上最小面積の国で、そこに120万人のファンが訪れるとみられている。滞りなくファンを受け入れ、さらに移動費用や宿泊費用を抑えることは同国にとってのチャレンジとなる。