サッカープレミアリーグのチェルシーを、米大リーグ・ドジャースの共同オーナーであるトッド・ボーリー氏のグループに売却したロシア人のロマン・アブラモビッチ氏(55)が、欧州連合(EU)の政策決定機関である欧州連合理事会を提訴した。アブラモビッチ氏がEUの第1審裁判所で訴えを起こしたと、AP通信が報じた。

EUは今年3月、ロシアのプーチン大統領に近い存在ということでアブラモビッチ氏の資産を凍結するなど経済制裁を科した。その結果、アブラモビッチ氏が所有していたチェルシーも資産凍結の対象となり、クラブ運営が立ちゆかなくなった。

そのため同氏はチェルシー売却を決意。売却益はすべてウクライナでの人道支援活動に使われ、アブラモビッチ氏の懐には1ポンドも入らない形でボーリー氏のグループへと売られることになった。

AP通信は5月31日に理事会および裁判所にコメントを求めたが、アブラモビッチ氏の提訴の内容等、詳細は明かされなかったという。